【連載】連載トランプ政権とは何だったのか(上・中・下)
(Photo: lev radin / Shutterstock)
「今週水曜日はワシントンDCで大変なことが起きるだろう」
そんな会話を米国人の友としたのは、2021年1月4日(月)。連邦議会襲撃事件が起きる2日前のことだった。ツイッターには、この水曜日に大統領選挙の不正を訴える抗議集会「SAVE AMERICA(アメリカを救え)」への参加を呼びかける情報があふれていた。
トランプ自身、年末の12月30日に「1月6日、DCで会おう!」とツイートするなど、集会への参加をたびたび呼びかけていた。当日は、連邦議会でバイデンが勝利した大統領選挙の結果を認定する作業が行われる。それにあわせて、選挙の不正を訴えようというわけだ。
「きっと全米各地からトランプサポーターが参加するだろうね」と友人と話していた。しかし、まさか群衆が議会議事堂に乗り込み、死者が出るほどの深刻な事態に発展するなどとは、私自身、想像もしていなかった。
トランプが去った今も、問題は山積している。むしろ何も解決していないのではないか。そんな問題意識をもって、連載記事を書きました。トランプ政権とは何だったのか、3回の連載で振り返ります。
シリーズ 揺れる米国社会 連載「トランプ政権とは何だったのか(上)」
(Photo: lev radin / Shutterstock)
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