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第7回山本美香記念国際ジャーナリスト賞・奨励賞受賞!

『沖縄「戦争マラリア」-強制疎開死3600人の真相に迫る』大矢英代 著(あけび書房)


1945年、日本で唯一の地上戦が起きた沖縄。

米軍上陸も地上戦もなかった八重山諸島で一般住民たち3600人以上が死亡した。

住民たちの命を奪ったのは恐ろしい熱病「マラリア有病地」への強制移住。それは日本軍の命令によるものだった。

沖縄で “もうひとつの沖縄戦” と呼ばれてきた「戦争マラリア」だ。

10年におよぶ長期取材で明らかになった75年前の八重山諸島で起きた住民犠牲の実態。それは遠い昔話ではなく、地下水脈のごとく、今現在、私たちの足元へと続いていた・・・。


ドキュメンタリー映画「沖縄スパイ戦史」の共同監督が挑む、沖縄戦の最暗部・ノンフィクション

著者メッセージ


学生時代に「戦争マラリア」と出合ってから10年。

日本最南端の島・波照間島に8ヶ月間滞在しながら取材し、報道記者として沖縄の現場を歩き、映画「沖縄スパイ戦史」の取材を経て、ようやく一冊のルポができました。

「真実を知った、学んだ者の責任を果たす」

波照間島のおじいが常々私に問いかけた言葉を胸に抱いてこの本を書きました。

戦争を学ぶこと、知ること。

それは今を生きる私たちの責務だと信じています。

(2020年2月 著者・大矢英代)

あけび書房のウェブサイトから「はじめに」と「おわりに」を閲覧できます。